今日は投資資産運用の話です。
あるyoutubeで公開されている動画に出会いました。
丁寧に解説されている動画ですが、実践していくには一工夫して自分用にアレンジしないと。
試行錯誤する中、作業すること5時間ほど。
自分用スプレッドシートが完成しました!
折角、時間を掛けて作ったので、無料公開してみようと思った次第で記事にまとめることにしました。
この記事では、私が作った資産管理用スプレッドシートのコンセプト、できること、運用方法などについて解説します。
ちなみに私の投資歴はこんな感じです。
- 2018年1月から3.3万円/月でつみたてNISA開始。
- 2020年春頃 リベラル大学両学長の動画に出会う。
- 2020年12月から米国高配当株式ETFの投資開始。
- 2021年1月から子供二人のジュニアNISA開始。
- 2021年4月から国内高配当株式ポートフォリオの運用開始。
日々リベ大の動画を見ながら勉強している最中です。
今は米国株式インデックスファンド、米国高配当ETF、高配当国内株式への投資が中心ですが、今後更に投資を拡充し、ポートフォリオも分散を効かせていこうと思っています。それに合わせてスプレッドシートも改良を重ねていこうと思っています。
パピーゴ
目次(クリックすると自動で飛びます)
投資管理用スプレッドシートのコンセプト
投資管理用スプレッドシートの中身に入る前に、どのようなコンセプトで作ったかについて説明したいと思います。
世の中にはいろんな投資手法があって、私の作ったスプレッドシートが全ての方にそのまま使っていただけるとは思ってません。
まずは、3つのコンセプトを紹介させてください。
- リベラル大学両学長の動画で学んだ内容をフル活用
- マネーフォーワードMEのデータを活用してメンテを省力化
- PCを使わずiPadでメンテを完結
コンセプト①:リベラル大学両学長の動画で学んだ内容をフル活用
1年ほど前に両学長の動画に出会い、たくさんを学ばせて頂いています。
書籍も購入済みです。3歳の娘も「マッチョのライオン」の本として良く認知しています。
特に毎月更新されている『【月3万円の配当金を目指して】高配当式を探そう!配当利回りランキング』を見て、気がついたらSBIネオモバイル証券で口座開設していました。
パピーゴ
これまでの動画から学長のメッセージはこんなところで理解しています。
- 投資初心者の王道は、低コストな米国株式インデックスファンドへの投資。
- 一方、キャッシュフローを強化するなら高配当株式投資が有用。
- 米国株の場合、高配当ETFで十分であるが、日本株の場合、高配当ETFの手数料が割高。
- 日本株の場合は、とにかく良く「分散」された高配当株のポートフォリオを作る。そのためにも数十銘柄の保有は必須。
こうしたことから、投資の配分が特定の銘柄やセクターに偏ることないよう可視化するのが肝要。
そのためにも冒頭の動画のように、資産構成を可視化するのは重要と認識しています。
手取り足取り丁寧に解説されていますが、罰当たりな私は2つの点がハードルでした。
- Yahoo!ファイナンスで保有銘柄・保有数・取得単価を手動で入れなければならない点
- いちいちPCを開いてエクセルで作業をしなければならない点
前者については、SBI証券であれば口座連携によって手間が省けるようですが、生憎私は楽天証券。
後者については、メインで使っているiPADではexcelは有料につき使えません。
コンセプト②:マネーフォーワードMEのデータを活用してメンテを省力化
Yahoo!ファイナンスに入力しなくて良い方法として考えてたのは、マネーフォーワードMEの活用です。
マネーフォーワードMEの資産情報の画面には保有銘柄・保有株数・取得単価の情報が記載あり、こちらの情報をコピペすればことが足りるということに気づきました。
よって今回作成したスプレッドシートは、マネーフォーワードMEの資産情報をコピペして使うことを前提に作っています。
コンセプト③:PCを使わずiPadでメンテを完結
2つ目に、iPADで操作できるようエクセルではなくGoogle Spreadsheetを使うことにしました。
操作方法など若干エクセルと異なる部分はありますが、関数はほとんど同じです。
また米国株式のみですがGoogleFinanceという関数にて、Tickerコードから直接株価を自動取り込みが可能です。
将来の拡張性を考えるのであればGoogle Spreadsheetに分があると思ってます。
投資管理用スプレッドシートでできること
投資管理用スプレッドシートのコンセプトに触れたところで、今度はこのスプレッドシートできることについて紹介していきます。
できることは主に2つです。
- 国内株式・外国株式・投資信託のポートフォリオ管理
- 高配当日本株の分散投資や配当金情報の可視化
できること①:国内株式・外国株式・投資信託のポートフォリオ管理
スプレッドシートは、国内株式・外国株式・投資信託に対応しています。
あっても良いのではと思うものとして、次のようなものも考えましたが、スプレッドシートをシンプルにとどめたいと思いで割愛しました。
- 不動産
- ビッドコイン
- 金
- 現金
- 定期預金
これらについても管理が必要になったタイミングでスプレッドシートも手直ししようと思います。
できること②:高配当日本株の分散投資や配当金情報の可視化
次にこのスプレッドシートは、高配当日本株の分散投資や配当金情報を一目で分かるように作り込んでます。
他にもセクター別だけではなく、景気敏感株、為替敏感株といった観点でも見えると面白いだろうなと考えています。
これは今後の課題に取っておきます。
投資管理用スプレッドシートの運用方法
投資管理用スプレッドシートの初期設定
投資管理用スプレッドシートの運用を始める前に2つの設定が必要です。
一つは、マネーフォーワードMEの登録と証券口座への連携。
もう一つは、Yahoo!ファイナンスの登録とポートフォリオ設定。
これらの設定について簡単にですが、解説します。
初期設定①:マネーフォーワードMEの登録・設定
マネーフォーワードMEは無料版とプレミアム版(有料)がありますが、両方に対応しています。
既にアカウントをお持ちで、証券口座をお持ちの方はこのパートは読み飛ばしてください。
もし登録されていないようであれば、簡単な手続きで行えますので、ぜひ試してみてください。
やることは2つです。
- 新規会員登録
- 証券口座の連携
新規会員登録は、メールアドレスの登録もしくはGoogleやYahooのアカウントと連携させることで簡単に行えます。
次に、どこの会員登録にもあるようなプロフィール情報を入力します。
証券口座の連携は、口座画面より連携先の「追加」を選択し、該当する金融機関を選択。
その後、金融機関のIDやパスワードを入力します。
すると、無料版については10つまでの制限ありますが、証券口座との連携ができます。
以上で設定完了です。
初期設定②:Yahoo!ファイナンスの登録・設定
次にYahoo!ファイナンスの登録です。
こちらは高配当日本株投資をされている方のみ、配当利回りを楽にコピペできるよう行う初期設定です。
高配当日本株投資をされていない方は、読み飛ばして頂いて結構です。
設定方法ですが、Yahoo JAPANのIDをお持ちの方はYahoo JAPANにて直接ポートフォリオの作成に行きます。
お持ちでない方は、まずはYahoo JAPANのIDの新規登録をお願いします。
Yahoo!ファイナンスの画面で次の手順で進めていきます。
- ポートフォリオの新規作成
- ポートフォリオに保有している・保有予定の銘柄を登録(保有株数・取得金額等の入力は不要)
- 「新規デザインの作成」
- 新規デザインの表示項目を決定(順番はコード、市場、名称、業種、配当利回り、以降は任意)
詳細は、冒頭の動画にて丁寧に解説されていますので8:00あたりをご視聴ください。
上記、操作によって、Yahoo!ファイナンスで作成した以下の様なポートフォリオの表がコピペが可能になります。
投資管理用スプレッドシートの更新時の操作
準備ができたところで投資管理シートの更新時の操作について解説します。
- マネーフォーワードMEの資産情報から「作業用」シートにコピペ
- 日本株情報を「作業用」シートから「株式(現物)-日本株」シートにコピペ
- 外国株・投信情報を「作業用」シートから「株式(現物)-外国株」シートにコピペ
- 「日本株情報」シートと「外国株式・債券情報」シートの更新
以上の4つのステップで解説します。
操作手順①:マネーフォーワードMEの資産情報から「作業用」シートにコピペ
まずは、マネーフォーワードMEをブラウザー版(Chrome, IE, Edge, Safari, Firefox等)で開きます。
iPadやiPhoneなどのスマホ・タブレットを使っている方は、ブラウザーのメニューから「PC版サイトを見る」をクリックいただき、モバイルビューではなくPC画面ビューに切り替えください。
その上で、マネーフォーワードMEにログインしていただき、上のタブから「資産」をクリックもしくは次のURLにアクセスください。
https://moneyforward.com/bs/portfolio
次に表示されている画面を全てを選択して、コピーをします。
パソコン、キーボード付きタブレットを利用されている方は、Ctr+A(全部選択)、Ctr+C(コピー)のショートカットで可能です。
次にいよいよ投資管理用スプレッドシートの出番です。
「作業用」シートを開き、A1にカーソルをあわせたら、貼り付け(Ctr+v)をします。
するとマネーフォーワードMEの資産情報がスプレッドシート上に転記されます。
下の方にスクロールしていただき、「株式(現物)」と「投資信託」がきれいに表の形で表示されていれば成功です。
作業用に貼りつた情報をスプレッドシート内の他のシートに転記していきます。
操作手順②:日本株情報を「作業用」シートから「日本株式(転記先)」シートにコピペ
まずは、「株式(現物)」下に表示されている日本株の情報です。
日本株で銘柄コードから保有金融機関の範囲を選択し、コピーします。
なお、外国株式・債券・ETF等も同じ「株式(現物)」に表示されますが、後述の操作手順③で対処しますので、コピペに含めないでください。
「日本株式(転記先)」シートのA5のセルをクリックし、貼り付けを行います。
すると、左からN列までが綺麗に反映されます。
初めて作業される方は、O列(業種)やS列から右(配当利回り等)がうまく表示されません。
この箇所については、操作手順④を行った後、正しく表示されるようになりますので、ご安心ください。
操作手順③:外国株・投信情報を「作業用」シートから「外国株式債券ETF・投信(転記先)」シートにコピペ
次に「株式(現物)」下に表示されている外国株・債券・ETF情報と「投資信託」下に表示されている投資信託情報です。
操作手順②同様、今度は「外国株式債券ETF・投資(転記先)」に貼り付けていきます。
「株式(現物)」下に表示されている外国株・債券・ETF情報については、B7のセルを選択し、貼り付けを行います。
「投資信託」下に表示されている投資信託情報については、外国株・債券・ETF情報の表示している一つ下の行のC列のセルを選択し、貼り付けを行います。
初めて作業される方は、操作手順②同様、P列(種類)、Q列(株式・債券)、U列より右(配当利回り等)がうまく表示されません。
この箇所については、操作手順④を行った後、正しく表示されるようになりますので、ご安心ください。
操作手順④:「日本株情報」シートと「外国株式債券ETF・投信情報」シートを更新
あとは最後のステップです。こちらは、初回設定や銘柄の追加、配当利回り情報等の更新の時のみ必要です。
「日本株情報」シートには、初期設定で行ったYahoo!ファイナンスのポートフォリオを転記します。
ポートフォリオの表全体を選択して、コピーします。
「日本株情報」シートのA1セルを選択し、貼り付けを行います。
以上で「日本株情報」シートの作業は完了です。と言いたいところですが、任意でもうひと手間あります。
各銘柄で配当時期が予想つくものについては、U列~AF列列の間で配当が行われる月に「1」を入力してください。
権利確定のタイミングでも良いですし、入金が見込まれる月でも良いです。
中間配当や四半期配当を実施する企業については該当月に「1」を入れれば、配当金が均等に分割されるよう計算式を入れています。
次に「外国株式債券ETF・投信」シートですが、こちらは若干の手入力が必要です。
操作手順③でコピペした項目のうち、外国株式債券ETFであればコードと銘柄、投資信託であれば銘柄のみを、「外国株式債券ETF・投信」シートのA列(コード)、B列(銘柄)に貼り付けます。
決して悪さをするわけではないですあ、見やすさや入力の手間等を考慮し、重複している銘柄があれば削除してください。
次にC列、D列、E列、F列、I列、K列より右をそれぞれ手入力します。
- C列(種類):個別株か、ETFか、投資信託か入力する。
- D列(株式・債券):株式か債券か入力する。
- E列(地域):投資地域・国を入力する。(例:全世界、米国、日本、全世界(除く日本))
- F列(連動Index):連動するIndexを入力する。今後の改良も考慮し設けた任意項目であり、入れても入れなくても悪さはしない。
- I列(配当利回り):G列にてA列のコード情報から自動取得できるようしているが、反応しない場合はI列で手動入力。インデックスファンド等の配当がないものは0と入力する。
- K列より右(配当月情報):日本株情報同様、配当がある月に「1」を入力する。
以上です。
パピーゴ
さいごに
以上が『【無料スプレッドシート公開】マネーフォーワードMEを活用した資産管理方法』でした。
勉強も兼ねて楽しく作ったスプレッドシートですが、読んでいただいたあなたに使っていただき、お役に立つことができれば嬉しいです。
【無料公開】投資管理用スプレッドシートのダウンロードはこちら
実際に今回作成したスプレッドシートについて、運用していく中で改良を重ねて行きたいと思います。
もし使って頂いて、何かお気づきの点やご要望等なりましたら、コメントいただけますと嬉しいです。
最後までご精読ありがとうございました。