我が家では、最近インターネット回線の見直しました。
GMO社のとくとくBB WiMAX2+を13ヶ月間利用の末、今回違約金を支払って解約しました。
とくとくBB WiMAX2+を契約するに至った経緯、途中解約に至った経緯を中心に紹介したいと思います。そして、個人的にはとても学びの多い体験ができましたので、私が学んだことについて紹介したいと思います。
個人的な意見としては、今からインターネット回線を選ぶならとくとくBB WiMAX2+はおすすめしません。ですが、魅力的なサービス内容だと思いますので、記事の内容を参考にいただき、ご判断いただければと思います。
次のような方にとって参考になればと思っています。
- GMO とくとくBB WiMAX2+の契約を検討されている方
- GMO とくとくBB WiMAX2+のキャッシュバックについて知りたい方
- インターネット回線の見直しを検討されている方
目次(クリックすると自動で飛びます)
GMOとくとくBB WiMAX2+の特徴
Googleで「おすすめ」「Wifi」「最安」などのキーワード検索をかけると、必ず上位表示されるWiMAX2+のサービスです。
特徴としては、その料金プランに加え、公式ホームページに記載ある以下特徴が挙げられます。
- 高額キャッシュバック
- 最新の端末と端末代0円
- 20日以内であればキャンセル可能
一方で、インターネット上の口コミで際立っているのが、キャッシュバックを獲得するハードルの高さが挙げられます。
料金プラン
ギガ放題と7GBプランの2つの料金プランがあります。
ギガ放題では月間データ容量の制限なしで、7GBプランは月間データ容量が7GBで制限されます。
公式ホームページで「オススメ」と謳っているように、大半の方はデータ容量の制限なく利用することを念頭にWiMAXとしていることから、多くの方は、ギガ放題を選んでいるのだと思います。
そもそも、7GBプランであれば、大手キャリアや格安SIMや等の相場と比較しても、あまり魅力を感じられないと思います。
月額料金(税抜き)ですが、2020 年6月時点のもので次の通りになります。
1ヶ月目~2ヶ月目 | 3ヶ月目~24ヶ月目 | 25ヶ月以降 | |
ギガ放題 | 2,590円 | 3,344円 | 4,263円 |
7GBプラン | 2,590円 | 2,690円 | 3,609円 |
差額 | 0円 | 654円 | 654円 |
ここで留意しなければならないのは、3年間の契約縛りです。解約違約金が発生しない月は、37ヶ月目(もしくは73ヶ月目)のみで、それ以外の月で解約する場合は、以下解約違約金(税抜き)が発生します。
- 1ヶ月から12ヶ月:19,000円
- 13ヶ月から24ヶ月:14,000円
- 25ヶ月以降:9,500円
解約違約金が発生しない形で3年間利用し続ける場合、計算しますと以下の通りになります。
ギガ放題で月額3,608円(税抜き)、7GBプランで月額2,991円(税抜き)です。
※ パピーゴが理解している限りでざっくりと計算したものですので、誤って理解・計算しているかもしれません。あくまでも相場感を掴むための参考にしてください。
1~2ヶ月目 | 3~24ヶ月目 | 25〜36ヶ月目 | 3年間合計 | 3年間月額平均 | |
ギガ放題 | 5,180円 | 73,568円 | 51,156円 | 129,904円 | 3,608円 |
7GBプラン | 5,180円 | 59,180円 | 43,308円 | 107,668円 | 2,991円 |
キャッシュバック
契約時にキャッシュバックが特典としてあります。
2020年6月時点で、キャッシュバック特典として最大26,200円がつきます。
ちなみに私が2019年4月に契約した時はキャッシュバックの金額は、32,500円でした。
キャッシュバックの金額が減少傾向にあるのか、決算月の前後の影響なのかは、私にはわかりません。
一つ注意しなければならない点は、キャッシュバックを得られるのは契約から約1年後で、必要な手続きを行わないとキャッシュバックを得られません。
私自身は、この点を念頭において契約し、手続き漏れがないよう十分注意して、キャッシュバックを得ることができました。この点については、後ほど詳細をご説明します。
端末及び端末代無料
最新のWiMAX端末を使うことができ、端末代金も無料です。
端末代金無料というもの、月額利用料と3年縛りで回収する前提ですので、無料というのには語弊があるかもしれませんが。
端末は選べるので、2020年6月時点では、私が契約するならば、2.4GHzと5GHzの同時通信が可能な「Speed Wi-Fi NEXT WX06」を選ぶと思います。(そもそも途中解約したばかりなので、契約はしませんが。)
私は1年前、当時最新だった「Speed Wi-Fi NEXT W06」を選びました。この端末もメルカリに出すものと思います。
20日間の無料解約可能期間
20日間の無料解約期間があります。
3年縛りということもあり、通信速度や使い勝手など試してから決めたいという方には魅力的と思います。
キャッシュバックを獲得するまでの流れ
前述で紹介しました通り、GMO とくとくBB WiMAX2+の魅力の一つはキャッシュバックです。
ただし、このキャッシュバックを得るハードルはとても高く、これを目当てに契約をする場合は、手続き漏れがないよう細心の注意を払う必要があります。
キャッシュバックを得るための手順なのですが、次の通りになります。
- 契約11ヶ月目に契約時に作成したGMOドメインのメールアドレス宛にキャッシュバック特典の振り込みの案内メールが送られてくる。
- 案内メールより振込先の銀行口座を登録
- 銀行口座の登録から翌月最終営業日にキャッシュバックが振り込まれる。
11ヶ月後のキャッシュバック案内メールを確認するのがどれだけ難しいか
上記手順のうち、キャッシュバックの案内メールを確認するまでがかなり難しいです。
理由としては、2つあります。
1つは、WiMAX契約時に設定されるGMOドメインのメールアドレス宛に送られるからです。
契約時にメールアドレスを設定して、パスワードを設定して、それっきりになりがちです。
わざわざ新しく設定したメールアドレスをメインで使う方はいないと思います。
いつまで使い続けるかわからないメールアドレスですし、GMO社のダイレクトメールばかりです。
契約時に11ヶ月後にキャッシュバックの案内メールを確認するという目的がない限り、放置間違えなしです。
2つ目に、契約してから11ヶ月目にメールが到来する点です。手帳やスマートフォンのカレンダーにしっかりリマインダーとして登録しない限り忘れてしまいがちです。
また、メールアカウントのアドレスやパスワードを忘れてしまうといったことも安易に想像できます。
どれだけキャッシュバックの案内メールを探すが難しいか、実際の私のメールボックスのスクリーンショットをお見せして紹介します。
この中にキャッシュバックの案内メールが入っていますが、瞬時に見つけられたでしょうか?
実感していただけたと思いますが、そこにあると分かっていても探すのが難しいです。
開きますと次のような案内メールが確認できます。
案内メールのリンク先をクリックし、振込先の銀行口座を登録する流れになります。
あとは、登録する口座情報を間違えたり、振り込み前に契約を解除したりしない限り、キャッシュバックを受けることができます。
キャッシュバックの手続きをもれなくするためのコツ
もし、とくとくBB WiMAX2+を契約される方は、ご自身を過信せず、手続きを忘れないための対策を事前に講じておくことを強くオススメします。
私は実際に次のことを行いました。
- メールアカウントのURL、メールアドレス、パスワードを電子・紙の両方に控える。
- 普段使う手帳に、契約から11ヶ月目にあたる日に、キャッシュバックのことをメモする。
- カレンダーのリマインダーを登録する。
- 契約してから11ヶ月目に入ったら、1週間ごとに必ずGMOのメールアカウントのメールを全件確認する。
上記を全て行えば、手続きを忘れてキャッシュバックを逃す可能性を劇的に減らすことができると思います。
13ヶ月間利用した関する感想:概ね満足だが、3年縛りは長い
13ヶ月間利用した感想は、サービスの質には概ね満足、不満はない点です。
WiMAXの端末にも満足ですし、通信も高速でほとんど安定していました。
けれど、今回違約金を払ってでも解約することを決めました。
その理由は3つです。
- 固定回線に切り替え、通信を高速化・安定化したい
- 他に魅力的な通信サービスが出てきた
- 5Gの普及を見据えて3年縛りは長すぎる
固定回線への切り替え
GMOとくとくBB WiMAX2+を契約時には、初期設置や工事なく手軽にWiFi環境ができるという点を魅力に感じていました。
ここ一年、私の個人的な趣味で我が家のあらゆるものをIoT化する計画を推進するようになりました。
結果、スマートフォン、タブレット、スマートスピーカー、スマートロック、オーディオ、DVDレコーダー、スマートリモコン、Kindle等、ありとあらゆる機器するようになり、接続する必要がある機器の数が、端末の上限の16を超えてしまいました。中継器を購入して凌ぐ始末です。
また、たまに通信の状況は良くないことがあると、かなりフラストレーションがたまります。例えば、我が家では毎朝6:50になると自動でテレビが付いて、テレビの天気予報を見るのですが、通信不良が原因でテレビが付かないとイラッちです。
WiFiの限界を感じるようになりました。
他の通信サービス
2つ目に、他の通信サービスに魅力を感じるようになりました。
どんなときもwifiのように通信量無制限で、しかも、トリプルキャリアネットワークに対応しているといった魅力的な通信サービスも出てきました。
他にもいつでも解約できるインターネットサービスの選択肢も増えてきました。
そんな中、とくとくBB WiMAX2+が最適なサービスかは疑問に感じていました。
3年縛りは長い
3つ目に、やはり3年縛りは長いと感じたのが決め手でした。
世の中5Gに移行している中、あと2年も今利用しているWiMAXに縛られる。
2年後の世の中では、どんな通信環境になっているのでしょう。
こうした想いがあり、違約金を払う覚悟で新たな通信サービスを検討することにしました。
とくとくBB WiMAX2+の契約・途中解約を通じて学んだこと
今回のとくとくBB WiMAX2+の契約・途中解約を通じて学んだのは、契約期間縛りは諸悪の根源だという点です。
キャッシュバックと違約金込みの14ヶ月間の月額料金は
実際にキャッシュバックと違約金込みで14ヶ月間の月額料金の平均を計算してしました。
すると、税込で3745円でした。
また、1年目に比べ、2年目、3年目と月額料金はあがっていくので、契約更新時期で解約できない限り、長く使い続ければ使うほど月額料金は上がる計算です。
支払った料金としては、悪くないと思いますが、もう少しやりようがあったのではと考えます。キャッシュバックも獲得できましたが、手間とストレスがありました。
また同じ選択をするか問われると同じことをしたいと思いません。
今回の失敗の反省点を考えてみる
よくよく考えてみると、今回の失敗の原因は、全て契約期間の縛りに起因しました。
まず、GMOとくとくBB WiMAX2+を契約した経緯は、前のWiMAXの契約において契約更新時期という時間的な制約がありました。前のWiMAX契約は2年縛りで、解約月以外に解約すると違約金が発生する契約でした。
そのため、当時は当月中に契約を解除すると同時に新たに通信サービスを探さなければならないという焦りがあったことは否めません。実際に、とくとくBB WiMAX2+も一晩で調べて、ポチってしまった結果でした。
2つ目に、キャッシュバック獲得してから、解約違約金を負担してくれる他のサービスに切り替えれば良いという考えもありました。
例えば、Broad WiMAXであれば、他社のネットワークサービスの乗り換えに伴い発生する解約違約金を上限19000円まで負担するキャンペーンを展開しています。実際、どのような条件で適用になるかはしっかり確認しなければなりませんが、1年目の安く設定された利用料+キャッシュバックで税込で3000円未満とすることも可能なはずと考えていました。
実際にその方法を検討しましたが、値段を抑えられるかもしれませんが、以下理由により見送りました。
- 契約3年縛りがあり、途中解約違約金が発生する
- 料金体系が複雑(段階的に月額利用料が上がる)
- ポケットWiFiでなく光回線に切り替え、通信の安定化・高速化を図りたい
初期工事費用なし、月額使用料は固定で3500円/月(税抜き)、初期費用は事務手数料3000円+2000円で、一番の決め手は契約縛りなしという点でした。但し、2020年5月の申し込み以降で条件が変わっているので、初期工事費用が18000円を30回分割に変更になっているなど、同じ条件での契約はできません。
ポイントとしては、日々新しい料金プランが出たり消えたりしているので、契約縛りの有無、初期工事負担、月額利用料の観点で定期的に見直しをするのが良いかと思います。
最後に
13ヶ月利用したGMO社のとくとくBB WiMAX2+について、レビューしました。
悪くはないサービスだと思いますが、3年縛りという点とキャッシュバックの手続きが煩雑という点から、あまり人にはおすすめしたくないというのが正直なところです。とは言えど、それでもキャッシュバックに魅力を感じる方は、それはそれで悪い選択ではないと思います。
今からとくとくBB WiMAX2+の契約を検討されている方やインターネット回線全般を検討されている方にとって少しでも参考になる情報となっていれば幸いです。
最後までご精読ありがとうございました。